研究大会報告

第39回与五沢矯正研究会報告

2017年4月16〜18日に、名古屋マリオットアソシアホテルにおいて、第39回与五沢矯正研究会大会が執り行われました。
 会期中は生憎の天候でしたが、ホテル内での大会は熱く活気に溢れたものとなりました。16日午後におこなわれた前日セミナーは好評の澤端喜明先生のセファロトレース実習の最終回で、連続して受講されてきた先生方は、回を重ねる毎に理解が深まっているようでした。
 40回記念大会を前にした今大会を任せられた金井会長は、指名されてからのこの2年の間、新しい若い会員の先生方にいかに研究会の素晴らしさを伝え、より深く理解し関わってもらえるようになるか、ということに心を砕き、入念な準備をしてこられました。今後大きく変わっていくであろう研究会の形を見据えた上で、「もう一度研究会のあり方を考える」というテーマの元、会長の併せ持つ大胆さと繊細さが随所に現れた大会となりました。一日目は午前の会員の症例呈示に続いて、午後の特別講演では、生理学研究所 統合生理研究部門の柿木隆介先生が、脳波・脳磁図・機能的磁気共鳴画像を用いた痒みと痛みの認知機構と、脳波の測定・解析による咀嚼が脳に及ぼす影響についてご講演され、続いて理化学研究所 多細胞システム形成研究センター 器官誘導研究チームリーダーの辻孝先生が、一つの歯胚を分割して口腔内に移植することで2本の機能的な歯を派生させる技術など、進化し続ける歯科再生医療の現在をお話しされました。どちらも大変興味深い内容で、のちの懇親会では両講師の周りには多くの会員が集まり、盛んにディスカッションが交わされていて、これも研究会ならではの光景でした。二日目は、会員発表として4題の研究報告がおこなわれましたが、従来の症例を基とした発表とは趣が異なる切り口で、中堅からベテランにかけての4人の先生方が、研究会との出会いと学び、またそれぞれの矯正臨床に対する向き合い方、その支えとなるものなど、特に若い先生方へ向けての励ましとも言える内容で話されました。そして最後のご登壇された与五沢ディレクターのご講演に伺った《飲水思源》という言葉には、今後研究会がいかなる形に変容していっても、その根幹にある矯正臨床に対する姿勢は常に変わらないことを改めて強く意識することとなりました。
 来年の第40回大会は、記念大会としてハワイでおこなわれます。また皆様と元気に再会できますことを楽しみにしております。
第39回副会長 妹尾 葉子

日時 2017年4月16日(日) - 18日(火)
会場 名古屋マリオットアソシアホテル(愛知県名古屋市)
シンポジウム 「もう一度研究会のあり方を考える」  
特別講演 1.「痒みと痛みの脳内認知機構」と「咀嚼が脳活動に及ぼす影響」 自然科学研究機構 生理学研究所
統合生理研究系
柿木 隆介
2. 次世代歯科治療として歯の再生 理化学研究所 多細胞システム形成研究センター
器官誘導研究チーム
辻  孝
研究報告 1. 矯正臨床において日頃考えていること  浜崎広二朗
2. 転医症例や再治療症例から日々の臨床を振り返る 河野 力
3. 与五沢矯正研究会会員である歯科矯正専門開業医として今思うこと 和島 武毅
4. 矯正臨床医としての約30年間を振り返って  –与五沢矯正研究会を通じて学んだこと–  深町 博臣
講演 与五沢文夫    
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