研究大会報告

第24回与五沢矯正研究会報告

第24回研究大会は澤端会長のもとで富山市にて開催されました。富山ならではの新鮮な海の幸が並んだ前夜祭から大いに盛り上がり、無事日程を終了致しました。

第24回副会長 本田一郎

日時 2002年4月22日(月)、23日(火)
会場 富山全日空ホテル

日程

第1日目
(22日)
症例報告
([ ]内はディスカッサー)
「多数歯にわたる開咬合の一治験例」 田中慎彦 [浜崎広二朗]
「難易度の異なる成人開咬合2症例」 齋藤 功 [原 省司]
「仮骨延長術を応用した2例」 下田哲也 [野田修司]
「矯正治療単独で行った開咬合、偏位咬合、偏位顎症例」 藤田俊哉 [福田 滋]
「成人アングル・級2類過蓋咬合症例」 関 康弘 [齋藤卓麻]
「変形性顎関節症を伴う上突咬合症例」 田口元康 [山田一尋]
文献考察
([ ]内はディスカッサー)
「矯正専門医からみた歯周組織への配慮」 池 元太郎 [星 隆夫]
シンポジウム:
「歯周と矯正治療」
司会進行:本田一郎
「歯周病における骨吸収のメカニズムと骨再生の可能性について」 西原達次
「歯周病治療と患者の個体差」 千葉英史
午前中は会員からの症例報告6題とシンポジウムのテーマに因んだ文献考察が行われました。パソコン接続の液晶プロジェクター方式にも慣れが感じられ、充実した発表が行われたと思います。
午後は2名のシンポジストを招いて「歯周と矯正治療」というテーマでシンポジウムが行われました。西原先生と千葉先生より基礎と臨床の両面からかなり専門的なお話をいただき、ディスカッションでは池先生も交えて活発な討議が行われました。
第2日目
(23日)
症例呈示 今回は従来どおりの形式で行われました。会場のあちこちで症例を囲んで活発な意見交換が行われ、
有意義な時間が持てたのではと思われます。
フリーディスカッション:「日本の矯正環境」 (司会進行:澤端喜明)

いままで研究会では、矯正歯科をとりまく環境についての論議を正式なプログラムの中で取り上げることはありませんでした。しかし昨今の目まぐるしい変化と環境の悪化を前にして、もはや避けては通れないとの会長判断でこのような時間を設けました。情勢が極めて流動的なため抄録掲載が出来なかったことをお詫びいたします。
澤端先生からは日本矯正歯科学会の専門医制度について、夕田先生からは西日本矯正歯科学会について、そして与五沢先生からは日本矯正歯科協会についての説明があり、ディスカッションが行われました。会員それぞれの立場や地域性により危機感に温度差があることと、情報が不足していることなどで戸惑いが感じられ、残念ながら活発な意見交換は出来ませんでした。研究会としてどのように取り組んでいくかについては議論を深める必要がありますが、矯正専門医にとって今後益々重要な課題となることは確実と思われます。