矯正歯科を探す

Q4.

Q:健康な歯を抜歯することがあると聞きましたが、抜歯は必要なの?

矯正治療を受けたいと思い、いろいろ調べたところ、健康な歯を抜歯することがあるという話を聞きました。
できれば抜歯はしたくないのですが、抜歯は必要なのでしょうか。

A:症状によっては、抜歯が必要なケースもあります。

8020運動のように歯を残すことは健康的な生活を送る上で重要と考えられていますので、誰でも歯を抜くことには抵抗を感じるのではないでしょうか。しかし、歯並び、咬み合わせの治療を行う場合、抜歯が必要なケースもあります。
当然、どんな状況でも抜歯が必要ということではなく、歯を抜く必要があるかどうかは、歯のでこぼこの量や前歯を覆う唇の形、大きさを見て総合的に判断します。
歯がでこぼこに並んでしまうということは、スペースが足りず歯が並びきれていないということですので、正しい咬み合わせ・バランスのとれた口元・横顔の調和を考えた時に、スペースの確保が必要であれば、抜歯を行った上で矯正治療を行います。
また、前歯を覆う唇の形や大きさから、抜歯をしないと前歯の位置から口が自然に閉じられないと判断した場合も、抜歯を行います。

抜歯・非抜歯のポイント

矯正治療は歯並びだけをきれいにするものではなく、正しい咬み合わせ・バランスのとれた口元・横顔の調和を考えて行うものです。
「歯を抜きたくない」という理由で、抜歯をしないで無理に矯正治療を進めると、歯並びがすぐに元に戻ってしまったり、口元が前に出てしまうといったトラブルの原因になることがあります。
「歯を抜かない」という「方法」を「目的」にすり替えてしまうことで、こういったトラブルを引き起こしてしまうこともありますので、検査もしていない段階で「歯を抜かずに治療ができます」と言う歯科医師には注意が必要です。