矯正歯科を探す

矯正治療が思うようにいかない方へ

現在、矯正治療を行っていて、特に、担当の歯科矯正医から説明がない、説明はあるものの納得できない、おかしいと思いつつもどうしたらいいかわからない、という状況の方へアドバイスです。どうぞ参考になさってください。

●こんな歯科矯正医は要注意!

☐ 必要な資料採取、分析を行わない
☐ 契約前の説明と実際の治療が違う
☐ 質問をしてもはっきりと答えてくれない
☐ 治療期間が長引き、理由を聞いても説明してくれない
☐ 治療経過の説明や途中経過の資料取りがなく、明確な説明がないまま治療方針が変わる
☐ 会えなくなる

上記に当てはまるものが1つでもあれば、要注意!
特に、「必要な資料採取、分析を行わない」は私たちから見て大変危険であると考えます!

本当は歯科矯正医として、
「あなたの担当矯正医を信じてあげてほしい」
と言いたい・・・。

しかし、昨今、歯科医師として矯正治療をしているにも関わらず、自分で立てた治療計画通りに歯をコントロールできなくなって、
「どうしたらよいだろう・・・」
と途方に暮れる歯科医師がいます。
経験が浅いことを承知の上で、簡単に矯正治療できるといわれる方法なら自分もやれるだろうと思い、矯正治療を始めてしまった歯科医師であれば、残念ながらそういったことは起こり得ることです。

誤った治療計画では患者さんをしっかりゴールまで導くことはできません。何より、誤った治療方針による場当たり的な歯の移動は、歯根吸収などの生体に起こりうる副作用だけでなく、患者さんの時間や金銭的負担等の観点からも決してあってはならないことです。

適正な教育を受け、経験を積んだ歯科矯正医であれば、万が一、自分の立てた治療計画通りにいかない場合も想定します。また、予期せぬ事態が生じた場合は、改めて資料を採取し、なぜその状態が生じたか判断をして対策を講じ、患者さんをゴールまでしっかり導きます。

私たちYogosawa Foundationが使用する与五沢エッジワイズシステムは、そもそも十分な訓練なしに行うことはできない治療方法です。習得するのに何年も必要となる技術ですが、それこそが矯正治療の礎です。
さらに、その技術に対して生体がどのように反応するのか理解を深めるために経験が必要です。
どのような新しい治療技術が発達しようと生体の反応は変わりません。それを理解せずに質の良い矯正治療結果を得ることは適いません。

例えば、矯正の技術があまり要らないという理由でマウスピース矯正を行ったとします。スタンダードエッジワイズ法を行う歯科矯正医と同等の知識や経験がなければ基礎がないわけですから、もし、うまくいかない場合があれば、解決の方法は見つけられません。また、失敗してしまった場合の再治療も、やはりスタンダードエッジワイズ法の治療技術が必要になるのです。

もし、今あなたが治療を受けている歯科医師が、あなたの不安や質問についてしっかり明快に答えてくれないのであれば、セカンドオピニオンを受けることを考えても良いかと思います。

矯正治療は正しい治療方針を立て、回り道することなく最短でゴールに向かうことが最善の治療と言えます。道から外れたと思ったら、セカンドオピニオンを考えてください。

セカンドオピニオンについて

セカンドオピニオンは、例えば、

  • 咬み合わせが良くならない、かえって悪くなってしまった
  • 口元が出てきた気がする
  • 治療が予定期間を過ぎてもいつまでも終わらない

など、治療について不安がある患者さんに、第三者の立場である歯科矯正医が公正な見解をお伝えするものです。
セカンドオピニオンを受ける場合は、現在不安に感じていることを担当医に伝えてください。
治療の進行が遅い、歯並びがきれいにならないなど、ご不安に感じていらっしゃる内容をより具体的にお伝えいただくことで、担当医は診断しやすくなります。また、その不安について治療を担当した歯科医師がどのように説明をしているかもお知らせいただければ、より状況を把握することができます。

セカンドオピニオンを積極的に受付けている医院やそうではない医院など、矯正歯科医院によって多少スタンスが異なる可能性があります。できれば積極的に行っている矯正歯科医院に依頼されるほうが、より円滑に進むでしょう。また、セカンドオピニオンを特に打ち出していない医院でも、問合わせれば受付けてくれるところもあります。診てもらいたい医院があれば、是非問合わせてみてください。

また、セカンドオピニオンを受けたからといって、必ずしもすぐに転院しなければならないわけではありません。
あくまで現在の患者さんの治療についての見解をお知らせするためのものですので、診断料がかかることもあるかもしれませんが、不安を払拭して治療を進めることができるようになるのであれば、有効な一手となるでしょう。

大切なことは、不安や不信を第三者に相談することでそれらを拭い去ることです。 そして、信頼できる歯科矯正医のもと、安心して治療を受けられる環境を手に入れることです。

矯正歯科医院の選び方