顕著なⅢ級の下突咬合「下顎の回転効果」を有効に使えた症例
治療担当者:与五沢 文夫 よごさわ歯科矯正
治療前 Before Treatment
顔貌
口腔内
治療後 After Treatment
顔貌
口腔内
治療前 Before Treatment
治療方針
上下歯列ともに叢生で、上顎では特に強い。下顎は他の顎顔面の構成要素と比べて相対的に大きく優位である。これからの発育量が大きい場合には、装置による治療が困難となるが、発育量が少ない場合には、下顎の時計方向への回転を加えれば治療が可能である。
軟組織側貌上ではover closureの様相が伺える。前歯部を被う口唇部軟組織の長さは充分であるので、若干の下顎の回転が起きても、オトガイ筋の緊張を起こす可能性はない。Path of closureにおいて、下顎がやや前方へ誘導されることも矯正のみの治療を決意させるプラスの要素がある。
顔貌
口腔内
治療後 After Treatment
顔貌
口腔内
治療前後の比較(セファロの重ね合わせ)
黒ライン 初診時 12-11-’76
赤ライン 治療終了時 2-7-’79
治療経過 Progress
初診時 7-2-81 11歳1ヵ月
治療終了時 12-24-’83
保定終了時 11-6-’86
保定 After Retention or During Retention
顔貌
患者情報
咬合分類とコメント | 下突咬合 上後退顎 上突歯列 叢生歯列弓 | ||||
---|---|---|---|---|---|
抜歯部位 |
|
||||
治療開始時年齢・性別 | 11歳1ヵ月 女性 | ||||
動的治療期間 | 2年3ヵ月 |