歴代会長訪問インタビュー
第39回会長 金井鐘秀 愛知県岡崎市 「かない矯正歯科医院」
「正しく良質な矯正医療を習得するにはそのための修練の場所が必要である。そのために、与五沢矯正研究会は存続発展する必要がある。」
金井院長は専門医の集団である与五沢矯正研究会への思いを、研鑽の場と表現された。
それは与五沢矯正研究会へのオマージュのようでもあった。
会長職を担った感想には「楽しいですよ」と即答された。会長として研究会の発展のための運営、企画を構想することは楽しい。若い先生方にとって研究会が魅力的であるには、より内容を充実する必要があり、それは研究会の発展につながる、と力説される。
愛知県岡崎市は名古屋から名鉄電車に乗って東岡崎駅で下車する。今も残る城下町の文化意識が町を築いているようである。豊田市の隣接地区として、産業も盛んな土地柄である。豊かな町だとわかる。当然、文教地区でもある。この町で矯正歯科を展開する金井院長の考えに興味が高まった。
矯正は、口腔内が健康であるための基本的な医療である。治療に年齢は関係ない。中高年層の治療だって遅くない。年少の頃から悩み続けた心情に対し「これまでよく頑張ったね」と言ってやりたい。 美しくなりたいという願望もあるが、健康になる過程で「美」が伴う。LIVE(生きる)が病気の治療だとしたら、矯正治療はLIFE(人生)を対象とする。矯正歯科は豊かな人生へ導いている。
症例の話しになり、わかり易い解説と専門的な解説を交えて金井院長の発言に熱が入ってきた。それは、患者さんに対し真摯な医師であることが証明される一面である。 かない矯正歯科医院へ入ると、明るく研ぎ澄まされた空間を感じる。ブルーを基調にしたアートの額縁に入ったような気持ちになる。壁の曲面が優しく和ませてくれるが、患者さんから見ると空間そのものが金井院長のような気がする。