研究大会報告
第47回与五沢矯正研究会報告
たくさんの方々のお力添えにより、第47回与五沢矯正研究会を開催することができました。副会長の松田充博先生はじめ、関わってくださったすべての皆様に感謝申し上げます。3年前、第45回大会長に決まっていた樋口育伸先生から副会長に指名されて以来、常に頭の片隅には(最近は頭の大部分に)研究会のことがありましたので、大会長の役目を無事に終えることができて本当にほっとしています。またこの3年間、貴重な経験ができたのは、指名してくださった樋口先生のおかげと感謝しております。
今回の大会テーマは「有機体として症例を捉える ~更なる歩みを~」としました。企画、構成の最初の段階から与五沢先生がいらっしゃらないという状況の中、多少不安がありましたが、「これからはディレクターに頼らず、自分たちで進んで行かなければならない」という気持ちを込めてテーマを決めました。準備を進める段階では、前代表理事の河野力先生、新代表理事の宮下勝志先生、大会開催担当理事の星隆夫先生に寛容なお心と暖かいお言葉で導いていただき、私にとってお三方は与五沢ディレクターのような存在でした。また、大会の運営や内容等の新たな試みとして、大会会期の変更を行いました。大会最終日はあいにくの小雨模様でしたが、寒さを感じることはありませんでした。ちなみに今年の4月中旬は悪天候や真冬並みの寒さの日が多かったので、会期を変更して本当に良かったと思いました。そしてアマンカルの庭木の緑が、例年よりも美しく感じられました。
臨床および症例呈示テーマは「印象に残った上突咬合症例」としました。症例呈示では年齢、固定法、手術の有無等に制限を設けなかったことで、様々な興味深い上突咬合症例が並びました。また講演、発表は充実した内容ばかりで、活発な議論も交わされました。膨大な時間と大変な労力をかけて準備してくださった演者と、それをより発展させてくださったディスカッサー、そして質問や意見で更に盛り上げてくださった先生方に心から御礼申し上げます。大会期間を通して、企画をした自分も予想を遥かに超える有益な時間を過ごすことができました。食事や懇親会等も含めて、皆様にとって印象に残る大会になったとしたら幸いです。
第47回大会長 丹田 薫
- 日時
- 2024年4月14日(日)〜 16日(火)
- 会場
- Yogosawa memorial hall
AmanKal
6月1日(日) | 前日セミナー 上突咬合の治療における上顎前歯の振る舞い |
大野 秀徳(長野県上田市開業、Yogosawa Foundation会員) | |
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前夜祭 | |||
6月2日(月) | 症例呈示 | ||
症例報告1 | 深町 直哉 | ||
一般講演1 | 大野 秀徳 | ||
特別講演 日本人の顔貌に対する美意識とⅡ級症例に対する外科的矯正治療のポイント |
小林 正治 先生(新潟大学 名誉教授、新潟大学口腔再建外科 前教授) | ||
6月3日(火) | 症例報告2 | 坂東 智子 | |
一般講演2 | 北園 俊司 | ||
教育講演 形の美、生き方の美、忘れ得ぬ与五沢美学 |
吉川 千明 先生(美容家、与五沢文夫先生の元患者) | ||
総括、次期大会長挨拶 |