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スタンダードエッジワイズ症例

【症例1】左右非対称の歪み改善
いつも不機嫌に見える顔がスッキリと美しい顔立ちに

治療者 与五沢文夫 よごさわ矯正歯科
咬合分類 上下歯列やあごの左右のズレ(偏位咬合・偏位顎)受け口(下突咬合・下突顎)
治療開始時年齢・性別 16歳9ヵ月 女性
動的治療期間 2年4ヵ月
抜歯
患者さんの症状 この患者さんは、下あごが左に寄ってしまい、顔にゆがみが出ています。
また、通常、下あごは上あごよりも引っ込んでいますが、この患者さんは、下あごが上あごよりも出ている、いわば「受け口」といわれる症状です。

■ここがポイント!

症例治療前
症例
症例 治療後

治療前と治療後で、口元の美しさを見てください。

唇を見ればよくわかりますが、歪んでいた口元は、まっすぐな状態になりました(写真左)。お顔全体もとてもスッキリとした印象になっています。

また、横からの顔貌を見てください。(写真中央・右)受け口だった口元がとても美しくなっていませんか?

■治療前 Before Treatment

症例
症例

下あごが左に偏位しており、顔にゆがみが出ています。また下あごが上あごよりも出ており、患者さんも大変気にされていました。

症例
症例
症例
  1. 自然に口を閉じた時(左)は少し口が開いてしまいます。
  2. 口を意識して閉じた時(中央)は、特に下唇が出ていることがわかります。
  3. 右の画像では下の歯が上の歯を覆うように出て深く咬み合っていることがわかります。
症例
症例
症例
  1. 左側は奥歯に隙間があり、咬み合わせにも問題があります。
  2. 閉口時、上下の前歯があたるため下あごを前に出して咬んでいることを確かめています(下段画像)。

■治療後 After Treatment

症例
症例

治療前と比べると一目瞭然です。正面の画像では唇がまっすぐ横に一直線になり、大変きれいです。
あごの左右のずれも解消され、上あごより下あごが引っ込み、大変きれいな横顔になりました。

症例
症例
症例

自然に口を閉じた時(左)と口を閉めた時(中央)に差がなくなり、自然に口を閉じることができるようになりました。上下の歯列もきれいに咬み合い、美しい状態になりました。

症例
症例
症例
  1. 正中がしっかり合っています。
  2. 左側奥歯の咬み合わせも改善し、しっかりしています。

口元が一時的に美しく見えても、奥歯の咬み合わせがしっかりしていないと、咬合が崩れてしまうことがあります。無理な治療方針ですと、一時的に咬み合わせが良くなったように見えても、時間が経つことで咬み合わせが崩れ、結果として歯並びがまた悪くなることもあります。

患者さんに合った「安定した咬み合わせ」を創り上げることがプロの歯科矯正医として重要でしょう。

<セファロ分析でわかること>
セファロ分析セファロ分析

右のようなレントゲンを見かけたことはありませんか。
これは歯科矯正医が治療の際に撮影する頭部X線規格 写真です。これを撮影することで、同じ受け口でも歯列だけの問題なのか、顎骨が問題なのかが見えてきます。
また、成長を伴う矯正歯科治療の場合は、今後の成長を予測することにも用います。

もし、頭部X線規格写真を撮影しない矯正歯科医院に出会ってしまったら、ご契約される際、十分確認をすることが”賢い患者”への第一歩です。

矯正歯科医院の選び方

<本症例のセファロで判断したこと>

右側については歯1本分もズレのある、強い下顎前突(受け口)でかつ、横方向にもずれている大変難しい症例であることがわかりました。
両方を治療するためには、ただ、前後にあごを移動させるだけでなく遠心移動も必要であるため、通常抜歯する4番(第一小臼歯)ではなく、変則的に下顎右側7番(第二大臼歯)の抜歯を行いました。

総括

動的治療期間は2年4ヵ月と事前の計画・説明通りに終了しました。

変難しい症例でしたが、担当医が当初イメージした通り治療が進み、無事治療を終えることができました。今回の症例のように強い叢生や受け口が見られる場合、マウスピース矯正や患者さんごとにワイヤーの調整を行わない治療法など「型に当てはめて治療する方法」では困難だったと思われます。スタンダードエッジワイズ法のように1本1本の歯をしっかり調整できる治療法を用いることで無事治療することができた症例でした。

スタンダードエッジワイズ法なら難症例にも強い
今回の症例は、大変歪みが強い症例でしたが、ご覧の通り大変美しく仕上がっています。スタンダードエッジワイズ法では、左右差がある治療も得意とします。
大切なことは、それぞれの患者さんに合った「安定した咬み合わせ」「美しい口元」を考えること、そして実現することが、歯科矯正医として重要と考えています。

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