よくわかるスタンダードエッジワイズ法
スタンダードエッジワイズ法の治療期間について
スタンダードエッジワイズ法は、歯科医師が思い描くスケジュール(治療計画)通りに治療を進められることがメリットの一つでもあります。思い通りにワイヤーを曲げて適切に歯を動かす技術のある歯科医師は、特別な理由がない限り、治療開始時に予測した治療期間を大きく逸脱することはありません。
治療期間は患者さんそれぞれの症状により変わりますので、どのくらい治療が必要かは矯正歯科医院へお問い合わせください。
スタンダードエッジワイズ法の痛みについて
矯正治療の痛みは、歯の移動による炎症反応によるものと、矯正装置が当たって口内炎が生じるなどの外傷性の痛みによるものに分けられます。
炎症反応は歯を動かす以上避けられないものですが、痛みの感じ方は個人差があり、中には違和感程度で特に痛みを感じない方もいらっしゃいます。一般的には装置を初めて装着した時で1週間程度、ワイヤーを調整した時で1~2日といったところでしょうか。
外傷性の痛みは、ワックスや口内炎用のパッチなどで、ある程度コントロールができます。
スタンダードエッジワイズ法は、ワイヤーが複雑で内頬などに当たりそうと思われがちですが、歯科矯正医も気を付けてワイヤーベンディングを行っていますので、特別な心配は無用です。
スタンダードエッジワイズ法は子どもの矯正治療も可能です
スタンダードエッジワイズ法は、大人だけではなく、子どもでも矯正治療が可能です。
子どもの治療では開始時期についてお悩みになる親御さんが多いようです。
どの時期に開始するかは個人差がありますので、歯科矯正医とよくご相談いただきたいと思います。
目立たない装置について
ジルコニアセラミックなどの白くて目立たないブラケットがあります。
歯の色に近く、目立ちにくいため、ご希望の場合は歯科医師にご相談ください。
ただし、メタルブラケットより費用が高くなる可能性があります。詳しくは「スタンダードエッジワイズ法の仕組み」をご覧ください。
スタンダードエッジワイズ法の治療費用について
費用は各医院によって違いますが、スタンダードエッジワイズ法だからといって費用を高くしているということではありません。
確かにスタンダードエッジワイズ法は術者の手間がかかる上、1回の施術時間も多少長くなる傾向にありますが、このテクニックを用いている歯科矯正医は、スタンダードエッジワイズ法という治療法が患者さんにとって一番良いと誇りを持って取り入れている医院が多いので、それを費用アップに繋げることはないと考えます。
スタンダードエッジワイズ法を取り入れている医院について
当サイトのYogosawa Foundation会員のページをご覧ください。各都道府県地域別に掲載しています。
スタンダードエッジワイズ法は、歯科矯正医なら誰でもできるテクニックではありませんが、Yogosawa Foundation会員は、日々臨床の質を高めるべく研鑽に努めており、その知識と技術力に自信を持って、スタンダードエッジワイズ法を用いています。
スタンダードエッジワイズ法のデメリット
メリットの裏返しでもありますが、フルオーダーメイドの矯正装置のため、手先が器用でないと術者の思い通りにワイヤーが曲げられなかったり、時間がかかって患者さんの負担になってしまうことがあります。
また、十分な知識や臨床経験がないと、意図したように歯を上手くコントロールできないため、治療にあたる歯科矯正医の技術によって、仕上がりに大きな差が出てしまいます。
したがって、歯科医院選びが難しいという点が患者さんにとってのデメリットといえます。治療を任せる歯科矯正医に十分な矯正臨床経験があるかどうか見極めることが重要です。
スタンダードエッジワイズ法で外科手術を伴う矯正治療も可能です
自立支援医療(更生・育成医療)指定機関、顎口腔機能診断施設であれば、外科手術を伴う矯正治療の場合は保険が適用されます。
自立支援医療(更生・育成医療)指定機関は、口唇・口蓋裂などの先天疾患の治療において健康保険および育成医療が適用されます。
顎口腔機能診断施設は、顎口腔機能診断施設基準に適合している診療機関のことで、外科手術を併用する顎変形症の術前術後矯正治療に保険が適用されます。