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第44回 与五沢矯正研究会開催に向けて

Yogosawa Foundationの活動の中でも重要なイベントである「与五沢矯正研究会」。
大会長である廣島先生に大会への想いをお伺いしました。

テーマ:Yogosawa Foundationに残すべきもの

矯正臨床は、患者さんに満足してもらうこと、であり、そのためには結果を出すことが大前提である、と私は考え日々取り組んでおります。この度、 44回大会長の大役を授かり、貴重な経験をさせていただく中、自身を振り返ると、今こうして矯正臨床に打ち込めるのも、与五沢矯正研究会に入会し多くのことを教わることができたからで、今後もYogosawa Foundationが厳しく暖かく矯正臨床を学べる環境であり続けてほしいと思っています。そこで、今大会は「Yogosawa Foundationに残すべきもの」を考える大会にしたいと思いました。
与五沢先生は1万症例以上治してきた経験をお持ちで、とても真似できることではないですが、1つ1つ症例を積み上げ、矯正医としての振る舞いを考え行動していくことを示されています。与五沢先生は「経験的に」や「直感で」とよくおっしゃられます。「リアリティーの集積」「経験が知識を越える」。多くの経験から第六感(直感)が働き正確な予測が可能となり、できることできないこと、やっていいことやってはいけないこと、を患者と共有できれば、信頼が得られ安心安全な矯正治療につながります。 そこで今回の会員発表は、矯正臨床を学ぶ原点回帰として、症例報告と症例提示に縛り、可能な限り多くの症例を供覧したいと考えていました。
しかし、新型コロナウイルスの新たな変異株の感染急拡大は第5波と異なり、なかなか収まらず高止まりの状況が続き、まだ先が不明瞭なため、今回の大会も現地開催は厳しいと判断し、オンライン形式で会期を一日として開催することに変更致しました。 現地開催ができると強く思い準備を進めておりましたが非常に残念です。初めての京都大会を楽しみにしていただいていた先生方には誠に申し訳なく思っております。

テーマは「Yogosawa Foundationに残すべきもの」と変更はありません。 会の存続には若手の成長が不可欠と考え、9名の若手会員および入会間もない先生に症例報告をお願いしました。課題症例は過蓋咬合です。ハードな一日となりますが、多くの会員の皆様にご参加いただき、ご自身の若かりしころを思い出しながらアドバイスをお願いいたします。そして、そこから残すべきものを考えるきっかけになれば幸いです。オンライン上ではありますが、皆様にお目にかかれますのを楽しみにしております。

第44回大会実行委員長 廣島邦泰

日時
2022年4月18日(月)
会場
オンライン